油性ペンは洗濯しても落ちない?自宅で落とせる方法を紹介!

油性ペンは洗濯しても落ちない? 自宅で落とせる方法を紹介! 洗濯の知恵

子供のイタズラで洋服に「油性ペン」が付いてしまったり、仕事中にエプロンや洋服の袖に「油性ペン」が付くなど、うっかりやってしまった事はありませんか?

何にでも書けて非常に便利な『油性ペン』ですが、そんな「油性ペン」の一番やっかいな所は、「落ちにくい」事ではないでしょうか?

便利な一方、洋服などに付いてしまうと「油性ペンの汚れは落ちない」と決めつけてしまう人が大半です。

そこで今回は自宅でも簡単に落とせる油性ペンの落とし方を紹介していきます。

油性ペンの落とし方!

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まず最初に「油性ペン」が洋服に付いてしまった時の落とし方を紹介します。

方法としては3種類あります。

どれもご家庭にあるものや近所の薬局で購入できるものばかりですので、試してみて下さい。

除光液を使って油性ペンを落とす方法

マニュキュアなどを落とす時に必要なアイテム「除光液」

そんな「除光液」が油性ペンを落とす時に有効です。

「除光液」は有機溶剤が主成分です。

有機溶剤は油などを溶かす事が出来る溶剤で、この有機溶剤が主成分の「除光液」が『油性ペン』の油分を溶かして落とす働きをしてくれます。

【除光液を使った油性ペンの落とし方】

  1. 捨ててもいいタオルを油性ペンが付いた『表側』に置く
  2. 洋服の『裏側』から「除光液」を少しずつ垂らし、歯ブラシを利用して「トントン」と叩いていく
  3. ぬるま湯でもみ洗いをした後に通常通り洗濯をする

必ずもみ洗いをする=「除光液」は匂いがきつい為、他の洋服に移ってしまいます。

濃度の高い液体洗剤を使って油性ペンを落とす方法

油性ペンが洋服に付いた場合、普通の洗剤では洗濯しても中々、落とす事が出来ません。

そこで使用するのが『酸素系液体洗剤』になります。

【酸素系営期待洗剤を使った油性ペンの落とし方】

  1. 「油性ペン」が付着した部分に『酸素系液体洗剤』を直接つけて、一晩おいた後に洗濯する

これだけで通常の洗濯よりは綺麗に落とす事が出来ます。

絹やウールには利用できませんのでご注意ください。

エタノールを使って油性ペンを落とす方法

エタノールを使用するにあたり、注意点が2つあります。

  1. 必ず『無水エタノール』を使用する
  2. 『無水エタノール』は色物の洋服が色落ちしてしまう可能性があります。

※いきなり『無水エタノール』を使用せず、洋服の袖や裾部分の目立たない箇所に少量の『無水エタノール』を垂らして、色落ちしないかテストしてください。

【無水エタノールを使った油性ペンの落とし方】

  1. 捨ててもいいタオルを油性ペンが付いた『表側』に置く
  2. 洋服の『裏側』から「無水エタノール」を少しずつ垂らし、歯ブラシを利用して「トントン」と叩いていく
  3. 油性ペンが落ちるまで繰り返す。
  4. 通常の洗濯をする

油性ペンはなぜ落としにくいのか?

水性ペンは簡単に落とす事が出来るのに対し『油性ペン=落ちにくい』と思っている人も多いと思います。

『油性ペン』には落ちにくい成分が3つ入っています。

  1. 油分
  2. 定着剤
  3. 樹脂

この3つの成分は洋服に限らず、人の皮膚やガラスなどに付いてもなかなか落としづらい特徴があります。

油分

油性ペンのインクは「着色料を溶剤で溶かす」方法が用いられています。

油性ペンで使用されている溶剤は「油分」になります。

「油分」を使用している為、インクに『耐水性』『揮発性』が付きます。

また、溶剤が「油性」なので洋服などの素材に染み込み易いという特徴もあります。

それに加え、「揮発性」が高いので、インクが染み込んだ後、すぐに乾いてしまうので、油性ペンが落としづらいのは当然ですね。

定着性

油性ペンのインクには通常、「定着剤」が含まれています。

この『定着剤』が油性ペンのインクが落ちづらい最大の原因になります。

『定着剤』は油性ペンのインクが一度、付着した時にインクを落ちないように保護する特徴があり、この『定着剤』がなかなか厄介です。

樹脂

プラスチックの材料にも利用される素材で、「油分」と「定着剤」をまとめる、いわゆる「つなぎ」の役割をしています。

「樹脂」も油の一種になりますので、油性ペンが洋服に付着した後、すぐに乾こうとする特徴があります。

油性ペンが落としやすい洋服の素材

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洋服の素材の中でもインクが落としやすい素材があるのをご存知ですか?

油性ペンを使用する日が分かっているのであれば、油性ペンが落としやすい素材の洋服を着る事で

簡単に油性ペンを落とす事が出来ます。

綿やコットン

普段の生活の中で1番着る機会がある『綿やコットン』は繊維同士の隙間が広く、油性ペンのインクが染み込みにくい素材です。

また、「綿やコットン」は吸水性に優れており、インクを落とす時の「無水エタノール」や「除光液」を多く吸収してくれるので、油性ペンが落ちやすい素材になります。

ポリエステル

ポリエステルの素材と言えば、表面が「ツルツル」している為、油性ペンのインクを吸収しづらい素材です。

なので、油性ペンのインクが付着しても

表面だけで留まっている事が多く、繊維の内部まで染み込む事はあまりありません。

結果、「無水エタノール」や「除光液」を使って、油性ペンのインクを落とすまでの時間は、大幅に削減する事ができます。

※注意点

ポリエステルが素材になっている洋服はカラフルな色が多くありますので、『無水エタノール』や『除光液』を使用すると、「色落ち」してしまう可能性もあります。

ポリエステル素材の場合は「色落ちテスト」を事前におこなってから使用して下さい。

油性ペンが付いた時に落としにくい素材

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綿やポリエステルとは反対に油性ペンのインクが落ちにくい素材もあります。

これは『無水エタノール』や『除光液』を使うと、高確率で色落ちしてしまいます。

また綿やポリエステルに比べて、洋服の単価も高い素材ばかりですので、油性ペンを使用する時は避けた方が良いです。

革の素材が使われている洋服は油性ペンのインクが非常に落としにくいです。

また、革製品は非常に高価な洋服になりますので油性ペンのインクが付着したりすることは避けたいです。

革製品の中でも『本革』はご家庭で落とす事はほぼ出来ませんので、もし『本革製品』に油性ペンのインクが付いた場合は、迷わず『クリーニング』に出しましょう。

カシミア・ウール

冬によく着る素材として『カシミア・ウール』がありますが、こちらも油性ペンのインクは落としづらい素材の1つです。

なぜかというと、保温性を保つ為に繊維の1本々がとても細く、繊維の密度が高いからです。

油性ペンのインクは「浸透性」が高いため、繊維一本一本にしっかり染み込んでしまいますので、油性ペンと『カシミア・ウール』は非常に相性が悪い組み合わせになります。

それでも油性ペンが落ちない場合は?

今までご紹介した油性ペンのインクの落とし方は、インクが落ちやすい素材だからといって必ず綺麗に落ちるものではありません。

無理をしてやってしまうと、「色落ち」「洋服の素材を傷める」などの症状が出るかもしれませんので、油性ペンのインクが付いてしまった場合はクリーニングに出した方が無難かもしれません。

洋服以外に油性ペンが付いてしまった時の対処方法!

油性ペンは付いてしまった場所によって落とし方も変わってきます。

汚れた場所によって対処していきましょう。

油性ペンが「皮膚」に付いた場合

手や指に油性ペンのインクが付いた場合、大半の方が『水と石鹸』で洗いますが、それだけでは不十分です。

『皮膚』に付いたインクは、

  • 日焼け止め
  • 口紅

どちらかを使用してみて下さい。

日焼け止めの成分:油分

口紅の成分:乳化剤

この2つが油性ペンの汚れを浮かせる事が出来ます。

油性ペンが「プラスチック」に付いた場合

プラスチックには、

  • 除光液
  • 消毒用エタノール

どちらかになります。

雑巾やタオルに、「除光液」または「消毒用エタノール」を染み込ませて、汚れの部分に当てます。

その後、「たわしなど」を使い、ゴシゴシ擦れば、汚れを綺麗に取る事が出来ます。

※どちらも「匂い」がきついため、最後に水拭きを忘れないようにして下さい。

油性ペンが「壁・床・机」に付いた場合

摩擦抵抗のある「壁・床・机」には、

  • 線香かタバコの灰
  • みかんの皮

こちらがおススメです。

どちらも油性ペンのインクが付いている場所につけて、ゴシゴシ擦ってください。

タバコや線香の灰には、炭酸カリウムという成分が含まれており、「洗浄効果」があります。

また、細かい粉なので「研磨剤」の役割も果たしてくれます。

みかんの皮にはリモネンという成分が含まれており、「油汚れを落とす効果」が高くなります。

油性ペンは洗濯しても落ちない?自宅で落とせる方法を紹介!まとめ

「油性ペン」が洋服に付いてしまった時の落とし方

  • 『除光液』
  • 『酸素系液体洗剤』
  • 『無水エタノール』

油性ペンが落ちやすい素材

  • 『綿やコットン』
  • ポリエステル

油性ペンが落ちにくい素材

  • 『本革製品』
  • 『カシミア・ウール』
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